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テーブル納品

カフェ定休日に女川のフューチャーセンターへ蛤浜で作ったテーブルを納品してきました。

 

コワーキングスペースということもあり臨機応変に対応できるサイズで2台の注文をいただいたので、
石巻の杉材を天板に使い、その中に蛤浜の杉も紛れ込ませ、側面は焼きを入れ浮造り仕上げ。鉄脚と床の接地面にはクッション代わりに鹿革を使ってみました。
はまぐり堂も、高見も、ツリーハウスも
創りながら「どうでもいいところにこだわる」というこだわりがあります。完全なる自己満足ですが(笑)

蛤浜では木の間伐したり製品まで仕上げたり、ひとりでちいさく6次化してます。

 

 

 

 

 

 

蛤浜では戦前、米以外はすべて自給していたそうです。

今は杉林に囲まれていますが、そこには畑や炭窯がありそれを生業にしていたと聞きました。

昔は山を持っていれば、生きながらえることができ、故に裕福の象徴でもあったみたいですが、戦後 高度経済成長期に入りライフスタイルが変化したことにより山の価値が一気に下がってしまいました。

 

「山を持っていても二束三文」「金にならん」

そんな声を聞いたことありませんか?

 

日本の山々はそんな声もあり放置され続け、そんな山が怒り蛤浜に牙をむいたのが2011年の台風。

津波を免れた高台に建つ5棟の古民家。しかし、そのあとの台風で土砂崩れが起こり1棟が全壊。cafeはまぐり堂(当時は民家)の山側も腰のあたりまで埋まってしまいました。

     


そこで、被害を自分たちの力で最小限に抑えるために

当時、精力的に牡鹿半島で災害支援を行っていた日本財団さんに山の現状から理想的な山の環境、チェーンソーの使い方などを教えていただいたり、静岡の林業組合の方々から土留めの柵の作り方を教えていただいたり。

自伐林業や減災に関して指導いただきました。

間引いた奇形木や小径木は柵や薪へ。

2月の新月伐採した木材や比較的太い木はそのまま葉をつけたまま枯し、自然乾燥させ地元の製材所に持ち込み製材。

 

そういう思いを経て蛤浜の杉たちは新たなカタチで我々と暮らしを共にしています。